『レッド・ライト』の謎を紐解く5つのカギ!第四弾
『セブン』

『セブン』 次々に起こる怪事件。現場に残された暗号。キリスト教の“七つの大罪”をモチーフにしながら、ブラッド・ピットとモーガン・フリーマン演じる刑事コンビを迎え入れるのは予想だにしない衝撃のラスト。スタイリッシュに描かれる映像世界に唸る。推理する力が養われる一本。そして一度観たらハンドライトの持ち方は真似ざるを得ない。

『ユージュアル・サスペクツ』

『ユージュアル・サスペクツ』 銃器強奪事件の犯人を割り出すために集められた5人の前科者。いったい犯人は誰なのか。そしてどこまでが本当で、どこまでが嘘なのか。人の心理をあざ笑うかのようなどんでん返しが炸裂する終盤。二度見必至の謎解き映画だ。ブライアン・シンガー監督の出世作。そのビジュアルはクールの極みと言えよう。

『シックス・センス』

『シックス・センス』 主人公の少年コールは常人には無い特殊な“第6感”、死者を見る事ができる能力を持っていた…。心霊現象を取り扱いながらも、全編に巡らされたMNS(ナイト・シャマラン)監督ならではのラスト。オチに驚き、その演出手腕に再び驚く。個人差も多々あるが、笑いが止まらないほど面白い。人はそれを“シャマラー”と呼ぶ。こんな監督、そういない。

『裏切りのサーカス』

『裏切りのサーカス』一度目、あなたを欺く。二度目、真実が見える。渋い!最高に渋いぞコノヤロウ!!東西冷戦下の英国諜報部<サーカス>内に、ソ連の二重スパイが潜んでいることが発覚。一つの真実に向けて解きに立ち止まり、時に泳ぎながら、観賞という名の頭脳戦が展開される。トーマス・アルフレッドソン監督(『ぼくのエリ 200歳の少女)は子供もおっさんも撮るのがうまい。

『メメント』

『メメント』監督“クリストファー・ノーラン”の名を世に知らしめた一作。数分前の記憶すら忘れてしまう前向性健忘という記憶障害に見舞われた男が、最愛の妻を殺した犯人を追う異色サスペンス。時間軸を再構築し、「記憶」の不確実性、その頼りなさをストイックに問う。観る者に次の展開を予想する間を与えない程の完成度の高さ。難しいと思いきやすんなり観終わっちゃう。でも観た記憶の断片の味わい深く尾を引く。この謎解き、知的好奇心が煽られますね。

『タクシードライバー』

『タクシードライバー』夜のニューヨークをひた走るタクシードライバー、トラヴィス・ビックル。ひとりの若者の狂気と狂熱を描きながら、現代社会の闇をあぶり出す傑作。アホな兄ちゃんだけど、その尊さは憧れを抱くほどにイカしてます。映画好きはもちろん、モヒカンを語るなら是非観ておきたい一本だ。ロドリゴ・コルテス監督が『レッド・ライト』でオマージュを捧げたという“Are you Talk’n to me?”の一言に痺れる。

『ゴッドファーザーPART Ⅱ』

『ゴッドファーザーPART Ⅱ』 言わずとしれた歴史的傑作の続編。デ・ニーロは本作でアカデミー賞助演男優賞受賞。シチリア島に住んで、イタリア語をマスターした後に、マーロン・ブランドのしゃがれ声を完璧に模写した。そのストイックなまでの役作りは後に“デ・ニーロ・アプローチ”と呼ばれるようになる。ニューヨークの街並みを背景に屋上から屋上へつたって歩くデ・ニーロを横から獲る一連のカット、最高です。

『ケープ・フィアー』

『ケープ・フィアー』 これぞ悪役!ジョーカー(『ダークナイト』)もシガー(『ノーカントリー』)もビックリです。絶対観てる(と思う)。知的犯罪者マックス。出所したての彼は、自分を救えなかった弁護士一家に復讐の炎を燃やす。「コイツの笑顔を消したい」と思うほど憎らしいけど、終盤に行くにつれ、寂しい気持ちになるのは何故。

『ヒート』

『ヒート』これも悪役!『ゴッド・ファーザー』で幻の共演となったデ・ニーロとパチーノが正真正銘の初共演!6分に及ぶ銃撃のシークエンスはまさに“クライム・シンフォニー”。マイケル・マンの真髄、ここにあり。走るおっさん、そして切ない愛憎劇に涙。『レッド・ライト』では“グラサン”デ・ニーロが復活!(銃は構えないけどネ)

『レイジング・ブル』

『レイジング・ブル』デ・ニーロ、アカデミー賞主演男優賞受賞。実在のミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタ(ブロンクスの“レイジング・ブル(怒れる牡牛)”)の栄光と挫折の半生。デ・ニーロは引退後のシーンのため体重を25キロ増やして破滅型の主人公を演じ切った。本作は、観客が、まるで「リング内で闘っているような」錯覚を起こすよう、計算され尽くしたカメラワークを採用している。UCLAの映画学科では、この映像解析をする事が、単位取得の条件になっている。

ちなみに、『レッド・ライト』のロドリゴ・コルテス監督が
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