キャスト

キリアン・マーフィー

トム・バックリー

キリアン・マーフィー:トム・バックリー

1976年、アイルランド・コーク州生まれ。アマチュア・ミュージシャンとして活動したのち、法律学校を中退して地元の劇団に加わり、本格的に俳優の道を歩み出す。『The Tale of Sweety Barrett』(98)で映画デビュー。数本の作品に出演後、大ヒットとなったダニー・ボイル監督のウイルス・パニック映画『28日後...』(02)の主役を掴んでその名を世界中に知らしめた。その後は『真珠の耳飾りの少女』(03)、『コールド・マウンテン』(03)などの比較的小さな役を経て、クリストファー・ノーラン監督のSFアクション大作『バットマン ビギンズ』(05)のブルース・ウェイン役のオーディションに参加。惜しくもその役はクリスチャン・ベールに決定したが、演技の才能に感銘を受けたノーラン監督からジョナサン・クレイン/スケアクロウ役を与えられた。この頃から底知れない演技力を発揮するようになり、ニール・ジョーダン監督作品『プルートで朝食を』(05)では服装倒錯者の売春婦役でゴールデングローブ賞の男優賞(ミュージカル/コメディ部門)、ヨーロッパ映画賞の男優賞にノミネート。ウェス・クレイヴン監督のスリラー『パニック・フライト』(06・未)や、ケン・ローチ監督の歴史劇『麦の穂をゆらす風』(06)でも鮮烈な印象を残した。またC・ノーラン監督とは『ダークナイト』(08)、『インセプション』(10)、『ダークナイト ライジング』(12)でもコラボレーションを継続している。そのほかの主な出演作は『サンシャイン2057』(07)、『TIME/タイム』(11)など。

シガーニー・ウィーバー

マーガレット・マシスン

シガーニー・ウィーバー:マーガレット・マシスン

1949年、ニューヨーク市生まれ。スタンフォード大学とイェール大学演劇大学院で学び、サー・ジョン・ギールグッドの「The Constant Wife」においてイングリッド・バーグマンの代役を務め、プロの俳優のキャリアをスタート。『アニー・ホール』(77)の小さな役を経て、初の主演を務めたリドリー・スコット監督のSFスリラー『エイリアン』(79)の宇宙航海士リプリー役で絶賛された。続編『エイリアン2』(86)で初めてアカデミー主演女優賞候補となり、1988年には『愛は霧のかなたに』で同主演女優賞、『ワーキング・ガール』で同助演女優賞にWノミネートされ、ハリウッドのトップ女優の地位を確立した。またアン・リー監督の家族ドラマ『アイス・ストーム』(97)、スコット・エリオット監督の人間ドラマ『マップ・オブ・ザ・ワールド』(99)でも賞レースに参戦。その後も演技の幅を着実に広げながら映画と舞台で精力的な活動を続け、歴史的な大ヒットを記録したジェームズ・キャメロン監督の3D映画『アバター』(09)ではグレース・オーガスティン博士を印象的に演じた。そのほかの主な出演作には『目撃者』(81)、『ゴーストバスターズ』(84)、『ハーフムーン・ストリート』(86)、『ゴーストバスターズ2』(89)、『死と処女〈おとめ〉』(95)、『ギャラクシー・クエスト』(99)、『ハートブレイカー』(01)、『ヴィレッジ』(04)、『僕らのミライへ逆回転』(08)、『宇宙人ポール』(10)、『ミッシングID』(11)、『シャドーチェイサー』(12)などがある。

ロバート・デ・ニーロ

サイモン・シルバー

ロバート・デ・ニーロ:サイモン・シルバー

1943年、ニューヨーク市生まれ。少年時代から俳優を夢見て演技の学校に通い、ステラ・アドラ-らの指導を受ける。駆け出し時代に『御婚礼/ザ・ウェディング・パーティー』(69・未)などでブライアン・デ・パルマ監督とコンビを組み、マーティン・スコセッシ監督の『ミーン・ストリート』(73)で強烈な存在感を発揮。続いてフランシス・フォード・コッポラ監督作品『ゴッドファーザーPARTⅡ』(74)の若き日のコルレオーネ役でアカデミー助演男優賞を受賞し、再びスコセッシと組んだ『タクシードライバー』(76)の狂気に満ちた主人公トラヴィス役で実力派俳優の地位を揺るぎないものにした。また『レイジング・ブル』(80)で初のアカデミー主演男優賞を獲得。“デ・ニーロ・アプローチ”と呼ばれる徹底した役作りで賞賛されるとともに、『ブロンクス物語/愛につつまれた街』(93)、『グッド・シェパード』(06)といった監督作も発表。そのほかの主な出演作は『ディア・ハンター』(78)、『キング・オブ・コメディ』(83)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)、『未来世紀ブラジル』(85)、『アンタッチャブル』(87)、『ミッドナイト・ラン』(88)、『レナードの朝』(90)、『グッドフェローズ』(90)、『ケープ・フィアー』(91)、『ヒート』(95)、『RONIN』(98)、『アナライズ・ミー』(99)など。近年も『ボーダー』(08)、『キラー・エリート』(11)、『フリーランサー/NY捜査線』(2013年日本公開)などで多彩な役をこなしている。

エリザベス・オルセン

サリー・オーウェン

エリザベス・オルセン:サリー・オーウェン

1989年、カリフォルニア州シャーマンオークス生まれ。セレブリティとして有名なアシュレイ・オルセン、メアリー=ケイト・オルセンを姉に持つ。本格的な女優を志してニューヨーク大学のティッシュ芸術学校に進学。サンダンス映画祭に出品されたインディペンデント映画『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(11/2013年2月日本公開)で主人公マーサを演じて賞レースを沸かせ、一躍若手注目株となった。待機中の新作には『サイレント・ハウス』(2013年日本公開)、ダコタ・ファニングと共演する『Very Good Girls』(13)、韓国映画『オールド・ボーイ』(03)のリメイク『Oldboy』(13)などがある。

トビー・ジョーンズ

ポール・シャクルトン

トビー・ジョーンズ:ポール・シャクルトン

1967年、イギリス・オックスフォード生まれ。『オルランド』(92)で映画デビュー。舞台でもローレンス・オリヴィエ賞など数多くの受賞歴を持つ。トルーマン・カポーティを演じた『Infamous』(06)ではロンドン映画批評家協会賞を受賞。とりわけ近年の活躍は目覚ましく、『裏切りのサーカス』(11)のパーシー・アレリン役、『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(11)のドクター・ゾラ役などで忘れがたい印象を残した。『ハリー・ポッター』シリーズ(01~11)の妖精ドビーの声も担当している。