スタッフ

人間の脳が
現実を知覚するとき、それがどれほど当てにならないものか。
人は見たいと思うものを見る。
そして、信じたいと思うものを信じる。

―『レッド・ライト』監督・脚本:ロドリゴ・コルテス

スタッフ

ロドリゴ・コルテス

監督/脚本/編集/製作

1973年、スペイン生まれ。幼少期から映像作品の演出に情熱を抱き、16歳にして処女短編『El descomedido y espantoso caso del victimario de Salamanca』、次に『Siete escenas de la vida de un insecto』をスーパー8カメラで撮る。1998年初頭にはバンド“オニオン”の「Sick of you」という曲のプロモーション・ビデオを撮影。1998年7月に20以上の国際映画祭で受賞した短編『Yul』を手がけたのち、2001年にはカルト的なモキュメンタリー映画『15 dias』を撮り、そのユニークな内容がプロの映像業界で噂になった。長編デビュー作『Concursante』(07)では、どこにでもいる普通の男がTV史上最も大きな賞を獲得し、運命が悪いほうへと転がり出す様をスピーディに描出。2007年3月のマラガ映画祭でプレミア上映された同作品は大成功を収め、最優秀国際批評家賞を含む複数の賞を受賞した。そして長編2作目の異色スリラー『[リミット]』(10)は、サンダンス映画祭でプレミア上映され、観客のスタンディング・オベーションと批評家の賛辞を獲得。複数の配給会社が争奪戦を繰り広げた同作品は、ライオンズ・ゲートによって北米で配給され、本国スペインではゴヤ賞10部門にノミネート(編集賞など2部門を受賞)された。またカルレス・トレンス監督によるドキュメンタリー・タッチのスーパーナチュラル・スリラー『アパートメント:143』(11)に脚本を提供し、製作も兼任している。

シャビ・ヒメネス

撮影

1970年、バルセロナ生まれ。スペイン映画撮影監督協会のメンバー。故郷で映画の勉強に励み、カメラオペレーターになる選択をする。初期に撮ったジョルディ・モリャ監督の短編『Walter Peralta』(93)でエルサレム国際映画祭の最優秀撮影賞を受賞。それ以来、ジャンル映画を専門にしながら休むことなく撮り続け、実験的な撮影もこなし、照明で非凡な才能を見せる。とりわけ、ジャウマ・バラゲロ監督とは3本の映画でチームを組んでいる。これによりシッチェス・カタロニア国際映画祭で多数の賞を勝ち取るなど、プロとして認知度が上がり、『10億分の1の男』(01/フアン・カルロス・フレスナディージョ監督)でゴヤ賞最優秀撮影賞にノミネートされる。そして、2009年、『アレクサンドリア』(アレハンドロ・アメナーバル監督)でついにゴヤ賞を受賞した。2010年には『Cruzando el límite』で監督デビューを果たしている。

エイドリアン・グエラ

製作

2005年に製作配給会社バーサス・エンターテイメントを共同設立。100本以上の映画を配給し、ルイス・アレハンドロ・ベルデホ監督による賞受賞短編映画『For(r)est in the des(s)ert』(06)の共同製作を手がける。同監督とその作品『The Quagmire』(06)はカンヌ国際映画祭のアトリエプログラムに選出された。2010年にはロドリゴ・コルテス監督、ライアン・レイノルズ主演の大ヒット作『[リミット]』の製作を手がける。また、賞賛の声も高いホセ・ルイス・ゲリン監督の新作『ゲスト』(10・未)も、多くの批評家から素晴らしい歓迎を受け、世界の名だたる映画祭の多くで大々的に公開された。最近では、ロドリゴ・コルテスとともに超常現象ホラー『アパートメント:143』(11/カルレス・トレンス監督、ロドリゴ・コルテス脚本)の製作を務めた。